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2007年8月13日 (月)

温川温泉・落合温泉、そして蟹

昨晩、帰還が遅かったので今朝は旅館の湯に浸かってマッタリしていた。「午後は、温川にでも行きますか!」ということになり、飯塚旅館の脇を流れる浅瀬石川の上流にある温川温泉にバスで向かう。乗客はおばあさんと我々の3人だけ。小国部落のあたりで民家の庭で切り返ししながら走るこのバスは、赤字路線なのだろうが、住民の生活道路であることが伺える。乗ること35分余りで十和田湖に程近い「温川山荘」に着いた。

Photo_20Photo_21 バス停を背に目の前の吊り橋を渡ると右側に瀟洒な木造二階建ての宿が見えてきた。Photo_22ブナの疎林に囲まれ、吉川英治に人生の一大転機をもたらしたゆかりの宿としても有名。吊り橋を渡って左手には、「ぬる川や湯やら霧やら月見草」の文学碑がある。

Photo_23Photo_24さて、肝心のお湯はいかに? 玄関を入ってすぐ右手に木作りの露天への階段がある。降りていくと露天・「藤助の湯っこ」の由来が書いてある。更衣室は男女別だが、露天は混浴。ロケーションはいい感じ。誰もいないので先ずは撮影。そして、渓流のせせらぎを見ながらゆったり浸かれる幸せを享受しようとしたが・・・。アブが凄すぎ。Photo_25 この時期の水辺の温泉でアブが発生するのは知っているが、それにつけても一時たりともアブが纏わりつかないことはない。絶え切れずに、私は早々に上がった。「いやー、じっとしていれば大丈夫ですよ!」としたり顔のN氏。その彼は何箇所か刺され、ついに降参。二人で、内湯に向かう。

Photo_26こちらも落ち着いたいい感じの湯だ。湯船と洗い場は、全て青森ヒバ。湯香はやや甘く、纏わりつくようなやさしいお湯だった。フト見れば、ヒバの枕が一つ。私に「お使いください」とばかりに置いてある。枕のある温泉は、群馬・草津の「大滝の湯」、半出来温泉以外経験がなかったので嬉しくなる。沢渡温泉・共同浴場では大の字になっていて管理人さんに怒られたが、湯に浸かった後に木の床に大の字になれるのは最高の幸せ。窓からブナ林を愛でながら、2時間余りまったりしたのであった。

帰りのバスは、一つ手前で降りて共同浴場回り。まず、「板留温泉」の共同浴場を探すが、見つからない。近所の方に聞いたら、「もうない。取られた!」と言う。???・・・。色々聞けども要領を得ない。おそらくこんなことかな?と想像してみる。浅瀬石川沿いにあった共同浴場が大水で流され、再建しようとしたが、河川管理の国土建設省か県か市の機関によって禁止された、ということではないか。「取られた?」という表現に住民の悔しさがにじみ出ている。

Photo_29Photo_30ここから数分下ると「落合温泉」がある。こちらの共同浴場はやっているというので浸かりに行く。住民が日常的に利用する素朴な浴場。「お湯は絶対止めないでください!」の表示が珍しい。湯船にザーザー流れ込んでいるのは、水ではなく源泉であった。Photo_31 泉質は、同じ浅瀬石川沿いにあるからか温川温泉や温湯温泉と同じ「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉」だが、成分が微妙に違っていてここの湯はやや薄い感じで、さっぱりしている。詳細な成分表はなかった。

Photo_32 宿に戻り、一杯やっていたら女将さんが「はい、差し入れ」といって蟹を持ってきてくれた。昨日見たあの太宰治の『津軽』に出てきた「蟹田の蟹」だろうか? 兄弟の間でどう距離を保つべきか悩んでいた蟹を巡る太宰とは違って、“躊躇”せずに有り難く頂いた我々であった。ご馳走様でした!

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